©100マイル地元食
EPISODE #68
【お料理】友と中華とペポバンジー
ペポナッツは、妻が作ったペポナッツクッキーのようなお菓子にぴったりですが、料理にも使える万能食材です。甘い物よりもしょっぱい物が大好きな、おっさんが作るペポ料理。
和寒の友人たちへの想いを込めて、100マイル地元食のルールだと一番作るのが難しかった中華料理に挑戦しました。
今回は、ペポナッツを使ったバンバンジー、つまりペポバンジーのお話。
ペポナッツは、100マイル範囲内に無いアーモンドやピーナッツの代わり。そう考えていましたが、ペーストを食べてみて考えが変わりました。濃すぎるぐらい濃いコクと甘み、適度なオイリー感、じっくりローストされた香り。これはあの食材の代わりにもなる。
それは、ゴマです。日本で食べられているゴマは、99.9%が輸入品です。残り0.1%が100マイル範囲内で作られているはずもなく、我が家の家庭菜園に植わっているゴマが採れるまでは諦めていました。
ペポナッツペーストは、ゴマペーストに近いか、それ以上に美味しいんじゃないか。それなら作りたいものは決まっています。中華料理です。まず思いついたのが、前菜のバンバンジー(棒棒鶏)でした。考案者の特権で、ペポバンジーと名付けます。
和寒町のペポナッツのメーカー、和寒シーズ。その少年のような平崎社長、肝っ玉母ちゃんのまどか事務長、そしてカボチャの育て方を何も知らないけど、抜群の営業力を持つ佐藤営業部長。もう、みんな友達です。
我が家が貴重な100マイル内ナッツを食べ続けるため、そして、友人たちが人生をかけて挑戦しているビジネスを応援するため、私たちができることは美味しく食べる事です。しかも、なるべく新しい食べ方を考えてあげたい。
ポリポリ食べるナッツや、お菓子として売る。それだけじゃなくて、料理用に中華料理屋さんや、イタリアンレストランに売る。食べてもらう方法が多ければ多いほど、売れる先が増えていきます。
和寒シーズが儲かったら、車好きの佐藤営業部長は軽トラを高級外車に買い替えるでしょう。食べ物が安いから買う、身体に良いから買う、そんな理由の他に、友達を応援したいから買う。これも立派な選ぶ理由です。
外車になったら乗せてくれるかな?そんな妄想をしながら、ペポバンジーのお料理開始です。まずは、鶏の胸肉をやわらかく蒸します。またまたネットで調べたレシピでは、鍋に鶏肉を置いて、少な目の水と、臭みとりの酒と長ネギの青いところ、塩で茹でていました。
たっぷりのお湯で茹でるより、少ないお湯の中で蒸す方が、ゆっくり優しく火が通ってやわらかく仕上がります。最初は中火、沸いたら弱火で15分。そのまま放置して冷めてから、細長く切って、鶏肉はできあがりです。
次にペポだれです。ニンニクとネギのみじん切りに、十勝ヒルズのいんげん豆の酢、伊達のほのぼの印の砂糖、醬油の代わりのよしかわファームの大豆で漬けた味噌、そして、ペポナッツペーストを入れて混ぜます。混ぜれば混ぜるほど、深緑色。しかも、ペーストが濃すぎるのか、すごいドロドロです。
取っておいた鶏の蒸し汁を入れて混ぜると...うん、もっと鮮やかな緑色。どうやっても緑色なのは、それだけペポナッツの主張が強いからです。
皿にレタスきゅうりトマトを敷いて、蒸した鶏肉をドン、ペポだれをドバーッとかけます。これだけで完成です。緑色に警戒して食べる気が無い長男(6)と娘(3)を横目に、妻と私で食べてみます。
うわー!すごい中華!しかも何だ、このコク。3カ月ぶりの本格中華料理にまず感動します。柔らかく蒸されたあっさりした鶏に、ペポペーストの甘味、コク、オイルが合います。そして、粘り気があるのでしっかり絡む。これは、本家バンバンジーを超えるニューウェーブバンジーです。
このタレがあれば、担々麺も、冷し中華も作れそうで、夢が広がります。こんなに楽しい食材を作ってくれた友に感謝です。そして、この時に残った、鶏を蒸した後の汁とペポだれは、翌日の素敵なアジア料理へとつながるのでした。
①ペポだれ (2人分)
※醤油の代わりに味噌を入れています。冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
②ペポバンジー (2人分)
コメント
和寒シーズ・佐藤です
先日は来町ありがとうございました!
ペポナッツがとても美味しそうなお菓子・お料理に変身していて、とても嬉しいです!
お子様にも好評との事で、安心しました。
参考にさせていただきます!
佐藤さん
コメントありがとうございます。
ペポナッツはとってもありがたかったですが、それ以上にペーストの美味しさと使い勝手の良さに感激しました。
札幌あたりの中華料理屋や担々麺が美味しい店などが使ってくれたらペポナッツファン増えそうですね。
新ペポナッツか、越冬キャベツの時期にまた行きます。