おもてなし前夜、私の役割はデザート作りです。先生のこと、子供たちのことを想って、酸っぱいアイスと甘いアイスを作ることにしました。これで子供たちもホームパーティーを楽しめそうです。

今週の妻の回は、おもてなしのデザート、２つの味のアイス作りのお話です。

私と旦那の役割分担

１００マイル地元食の挑戦を始めてから、我が家では食事についての会話が多くなりました。誰かが我が家にご飯を食べに来る前はなおさら食事の話が増えます。パーティーのメニューは大体旦那が主体となって決めてくれます。そして私はデザートの担当になることがほとんどです。

今回は誰々が来るからお肉にしよう、とか、いま旬のお魚にしよう、とか。普段あまり他の人の事を考えない旦那ですが、こういう時は一生懸命相手の事を考えてメニューを決めています。私はというと、大体の場合旦那が張り切って作り過ぎるので、デザートはなるべくさっぱりしたものか軽い物にしています。

ゆるーく教え子想いの先生

今回我が家に遊びに来てくれるのは旦那の高校時代の恩師、武田先生です。高校時代の先生といまだに連絡を取り合っているなんて私には信じられませんが、先生に初めて会ったときになんとなくその理由が分かったような気がしました。

固い先生ではなくゆるーく、でもいつも生徒の事を一番に考えてくれる、きっとそんな先生なんだろうな、と思いました。何回かお会いするうちに勝手に自分も武田先生の教え子のような気分になり、先生が遊びに来てくれるのをいつも楽しみにしていました。

先生は自分の親と同世代です。ということは尚更さっぱりしたデザートが良さそうです。さっぱりしたデザートというと、我が家では今まで、ミルクアイスかフローズンヨーグルトでしたが、今はさっぱりしたデザートの強い味方があります。

酸っぱいアイスと甘いアイス

それは、沖縄から例外ルールで持って帰ってきたシークワーサーの果汁。子供達には酸っぱい、と不評ですが大人には爽やかな酸味がなんとも美味しいのです。このシークワーサーを使ってシャーベットを作ったらお腹いっぱいでも食べられるんじゃないか、そう考えて旦那に相談してみると、旦那から一言。

「いいね。で、子供たちのデザートは？」

完全に忘れていました。長男は甘い物があまり好きではないので、そもそもデザートを食べるという習慣がありません。でも甘い物命の長女は違います。付き合いなどで外食をすると彼女は決まってデザートにアイスかチョコレートケーキを頼みます。

大人が横でアイスのようなものを食べていたら彼女もアイスを食べたいと言うはず。でも我が家の冷凍庫には今アイスのストックがありません。自分のデザートが無いと分かればぐずり始めるのは目に見えています。それならとミルクアイスを作ることにしました。

シンプル材料の簡単モミモミアイス

シークワーサーのシャーベットは、シンプルにシークワーサーの果汁、水、そしてお砂糖を混ぜて冷凍庫に入れ、口当たりが良くなるように何回か混ぜれば出来上がりです。そしてここで一工夫。器にいれて凍らせると混ぜる作業がちょっと面倒なので、袋に入れて揉むようにしました。こぼれるといけないので袋を二重にして、１～２時間おきにモミモミ揉みます。

そしてミルクアイスも今回新しい作り方に挑戦してみることにしました。紋別で出会った喜多牧場のソフトクリームの美味しさ、そして奥さんの「溶けても甘い牛乳になるだけだから」という言葉が忘れられず、真似して牛乳とお砂糖だけて作ってみたかったのです。

今まで作っていたミルクアイスは卵を入れていたため、一度加熱したりと少々面倒だったので、より手軽にアイスを作りたい、という思いもありました。これまたビニール袋を二重にして、牛乳、お砂糖そしてちょっとコクが出ることを期待して自家製の練乳も少し入れました。練乳も牛乳とお砂糖を煮詰めて作ったものなので、アイスの原料は牛乳とお砂糖だけです。

明日のおもてなしの準備はＯＫです

シークワーサーシャーベットとミルクアイスが入った袋を冷凍庫に入れ、家事の合間に冷たくなった袋をモミモミする、これだけで美味しく出来たらこれはめっけもんです。私が冷凍庫から袋を取り出してモミモミしていると、

「お母さん何作ってるの？」

子供たちが偵察にきました。

「えー、その黄色いの酸っぱいやつでしょ？きらーい」

長女は言葉の選択に迷いがありません。

「いつもの白いアイスも作ってるから大丈夫だよ。」

「食べるー！」

「明日武田先生が来た時のデザートに食べるから待っててね。」

「え！明日お父さんのお友達くるの？やったー！」

左がシークワーサーシャーベット　右がミルクアイス

アイスには興味はありませんが、長男はこれまで家に遊びに来てくれた人は、老若男女問わずみな「お父さんの友達」という認識です。そしてありがたい事に皆さん嫌な顔せず一緒に遊んでくれるので長男は来客が大好きです。デザートが楽しみな長女に遊んでもらうのが楽しみな長男。

それぞれ動機は違いますが、翌日のパーティーが楽しみになったようです。

食材とレシピ

シークワーサーのモミモミシャーベット（４人分）

• 勝山シークヮーサー　１２０ｃｃ　名護　例外ルール
• 砂糖　大さじ３半　伊達　４５mile
• 水　１８０ｃｃ　札幌　１mile

1. 全ての材料を二重にした袋に入れて混ぜたら冷凍庫に入れる。
2. １～２時間毎に袋を揉む。固まったら出来上がり。

モミモミミルクアイス（４人分）

• 牛乳　３００ｃｃ　札幌　９mile
• 砂糖　大さじ３　伊達　４５mile
• 練乳　大さじ２　自家製

※作り方は、シークワーサーシャーベットと同じです。