©100マイル地元食
EPISODE #117
【妻の回×おもてなし】シェアキャベツパーティー始まります
「しあさってが餃子パーティー?」
長男にホームパーティーの話をしてからというもの、我が家の会話は、毎朝このやり取りから始まります。しあさっては長男が知っている一番遠い未来です。そして、メイン料理の餃子が主役だと思い込んでいます。
「まだだよ。あと〇回寝たらね。」
今週の妻の回は、札幌大球が主役のシェアキャベツパーティーのお話です。
ただでさえお友達を家に呼ぶのが好きな長男、みんなで一緒にキャベツを食べると聞いたら、楽しみで仕方ないのも無理はありません。でも、大人はそんなに無邪気に楽しみにしていられません。
100マイル地元食の生活を始めてから、何度か人を家に招いてきましたが、今回は人数が違います。我が家を入れて大人6人、年長5人、年少1人、3歳児3人、乳児1人、合わせて16人です。これは大騒ぎの予感しかしません。
でも、あの巨大なキャベツを食べ切るには人数が多い方がいいに決まってます。旦那と当日のメニューを念入りに打ち合わせします。テーマはインスタ映えする、オシャレで子供たちも楽しめるホームパーティー。そして何よりキャベツをたくさん食べられるメニューです。
メイン料理は、子供たちも大好きな餃子に決まりました。餃子ってインスタ映えする?
実は、1つ気がかりなことがありました。それは旦那の人見知り。結婚前から、旦那は何故か私の友達や知り合いにあまり会いたがりませんでした。自分では、家族をいろんな人に紹介してくれるのに何故だろう、不思議に思いながら今日まできていました。
でも、今回のパーティーは女性陣と子供たちだけの参加。旦那がいきなり女性陣だけの場に詰め込まれて大丈夫なのか。ま、心配しても仕方ありません。ここはお喋り大好きで賑やかな私の友達たちに、任せてみることにしました。
金曜日の幼稚園が終わってから我が家に集合してもらうことにしました。幼稚園に子供たちを迎えに行くと、もうすでに大興奮です。子犬が母犬のもとに駆け寄るように、教室から飛び出てきました。なんとか子犬たちを家に連れて帰ると、早速パーティーの始まりです。
まずは、子供たちに札幌大球を見せます。「おっきいねぇ!」「今日はこれで餃子作るの?え~、何個作るの?」友達とはいえ性格はそれぞれ、皆思い思いの感想を言ったかと思うと「作る時呼んでね!」と叫んで遊びに行ってしまいました。
少し台所が静かになったところで、大切な1品目、前菜を作り始めます。旦那の自慢のスモークサーモンを活かしつつ、主役のキャベツも目立たせないといけません。前日に焼いておいたクラッカーを並べ、酢漬けのキャベツ、スモークサーモン、そして最後にクリームチーズを乗せていきます。
見た目は、色合いも良くて、素敵です。果たして味はどうか、友達に味見してもらいます。皆に注目されてたからか長い沈黙のあと「おいしい」。みんなで味見をすると、これはなかなかの出来です。
スモークサーモンの香りとキャベツのシャキシャキ感、クリームチーズの酸味がうまく合わさって見映えだけでなくちゃんと味もおいしい前菜になっています。さらにインスタ映えを狙って、スペイン風オムレツの黄色、シャキシャキベーコンキャベツの緑の3品を1皿に盛りつけました。
前菜が出来上がったところでみんなで乾杯です。今回は、友人が教えてくれた100マイル圏内のワインがあります。札幌の西側、日本海に面した果物の町、余市町のリタファーム&ワイナリーのスパークリングワインです。嬉しいことに、地元のブドウと無添加にこだわって造られています。亜硫酸塩の問題で悩む必要はありません。
しかも味もかなり美味しい、らしい。ママ友たちも旦那も、キャーキャー言って喜びながら、ぐびぐび飲んでいます。残念ながら私は授乳中なので、この特別なワインは飲めず、いつもの炭酸水で我慢です。
お酒を飲みながら前菜をモリモリ食べていると、台所から「そろそろ次作りますよ~」と旦那の声が。私の心配をよそに、すっかり女性陣にも溶け込んで、司令塔のようにみんなに料理の指示を出していました。
そうです、まだ前菜しか終わっていないのです。ここから更に、作っては食べ、作っては食べの耐久レースが繰り広げられるのでした。
スモークサーモンと甘酢漬けキャベツのクラッカーのせ
札幌大球のスペイン風オムレツ
札幌大球のベーコンオイル和え