幼稚園に通い始めて少し元気が無い長女(3)。家のご飯しか食べていなかった子供が、初めて見るメニューばかりの給食を食べられないのも無理はありません。食べ物の悩みは、やっぱり食べ物でなんとかしなきゃ。

今週の妻の回は、フライパンだけで焼ける手ごねちぎりパンのお話です。

 

長女が慣れてくれない幼稚園の給食

「すいません、今日も給食手付けてないないんです。」

4月から幼稚園に通い始めた長女を迎えに行くと、最近決まって先生に申し訳なさそうに言われます。先生方は長女が食べないのを心配し、あの手この手を使って長女に給食を食べさせようとしてくれています。

おかずはともかく、白いご飯すら食べてくれない長女に、先生はご飯をハート型のおにぎりにして、ラップにリボンをつけたウサギまで描いてくれたそうです。それでも食べるのを拒んだ娘。私はただただ申し訳無い気持ちでいっぱいになりました。

「家でいつも何食べてるの?って聞いたら、パンって言われちゃいました。」

苦笑いする先生と私。なぜならパンが給食に出るのは月に1、2度しかありません。長女の大好きな麺料理も週に1度出るかどうか。つまり残りの日は毎日白いご飯です。先生も私も先が思いやられます。

 

本屋さんで見つけたパンの本

長女は最近家でも白いご飯を食べてくれません。旦那特製の鮭ふりかけがあるとモリモリとご飯を食べてくれるのですが、白いご飯だけだとなかなかお箸が進みません。おかずのお代わりはご飯を全部食べてから、と言うと「じゃあご馳走様でした」と言ってあっさり席を立とうとします。

そんな長女にお昼ご飯を何にしたいかを聞くとほとんどの場合「パン!」と言われます。ハンバーガーのバンズにロールパン、フランスパンにフォカッチャといろいろ作ってきましたが、最近の家族のお気に入りはフライパンで焼くちぎりパンです。

偶然本屋さんで見つけたフライパンで作れるパンの本。発酵も焼くのも全部フライパンを使ってコンロで作れる、と書いてありました。旅行先や、オーブンや電子レンジを使いたいメニューが重なってしまったときに便利そうだ、と思い買ってみるとこれがなんとも良さそうです。

 

長女のために焼くフライパンちぎりパン

私のパン作りは独学でまだまだ手探りです。写真付きの丁寧な説明で分かりやすく書いてありました。表紙の写真を長女に見せると「これ食べたい!今すぐ作って!」嫌だ嫌だと泣きながらも毎日幼稚園に通っている長女、せめて家では好きな物を食べさせてあげることにしました。

材料を全部量り、早速こねていきます。パン作りの手順が面倒でも、私にはそんなに億劫に感じないのは、このこねる作業が楽しいからです。粘土遊びをしているようで、でもこねればこねるほど生地はちゃんと滑らかになってくれます。

パン生地をこねる
台に擦りつけるように伸ばしてこねる

一通りこね終えたら、フライパンにクッキングシートを敷き、ほんの少しだけ火をつけ、あとは火を消して予熱で発酵させていきます。パン作りは時間がかかるけど、待ち時間がほとんどなのでその間に洗い物やら他の事が色々できるのもいいところです。

一次発酵させる前のパン生地
一次発酵させる前のパン生地

一度膨らんだ生地を潰して空気を抜き、24個の小さい球にしていきます。これをまたフライパンの上に並べ、もう一度発酵させます。パンの膨らみ具合を見て、良さそうであればそのまま焼いていきます。普段はパン作りに少なくとも3時間はかかりますが、この作り方なら2時間もかからないくらいで完成しそうです。

24個の玉
24個の玉にして並べたら焼きます

 

焼き立てアツアツに子供たちも大興奮

パンが焼き上がるいい匂いを嗅ぎつけて子供たちが台所に集まってきます。

ちぎりパン
フライパンの形に焼けたちぎりパン

「ねぇもう出来た?食べて良い?」

出来立てのパンを食べようと我先にとパンに手を伸ばします。

「あつっ!お母さん熱すぎるよ!」「ねぇ。フーフーして!」

長男(6)と長女(3)にパンを取り分けている間、次男(0)も負けじと私の足元で、ちょうだいアピールしてきます。最近は食べたいものがあると低く渋い声で「うっ!うっ!」と言ってくるようになりました。結局食い意地の張った子供3人と大人2人によってパンはあっという間になくなってしまいました。

あっついからフーフーしてー
あっついからフーフーして-

子供たちはこのパンを気に入ってくれたらしく、その後も何度もリクエストしてくれて、私がせっせとこねる日々が続いています。長女が我が家のパンで元気を出してくれて、幼稚園で白いご飯も食べてくれるといいのですが、残念ながらそれにはまだしばらくかかりそうです。

 

 

材料とレシピ

フライパンで焼くちぎりパン(4人分)

  • 強力粉 330グラム 江別 12mile
  • 砂糖  45グラム 伊達 45mile
  • 塩   小さじ3/4 岩内 40mile
  • 牛乳  195グラム 札幌 9mile
  • ドライイースト 9グラム 例外
  • バター  30グラム 江別 12mile

 

  1. 牛乳を35℃ぐらいに温め、ドライイーストを入れて溶かす。バターは電子レンジで溶かしておく。
  2. 強力粉、砂糖、塩をボウルに入れ混ぜ、温めた牛乳を入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
  3. 2を作業台に取り出し、生地を引っ張るように台に押し付けながら伸ばす。伸ばしたら折り畳んで90度回転させ、また伸ばす。生地が滑らかになるまで繰り返す。
  4. 3をボウルに戻し、溶かしたバターを加え包み込み、生地を外側に引っ張り丸める作業を繰り返しバターをなじませる。
  5. 4を作業台に取り出し、3と同様に生地が滑らかになるまでこねる。
  6. 5の生地を4等分し、生地の端を引っ張りながら中央に寄せ、口をしっかりと閉じて丸くする。
  7. フライパンに大さじ1の水を入れ、クッキングペーパーを敷き、その上に6を並べ蓋をする。一番小さい火に1分かけ、火を消したらそのまま20分発酵させる。
  8. 生地が1.5倍程度に膨らんでいたらフライパンから取り出し、4つ重ねて上から押し、空気を抜く。(空気をちゃんと抜かないと次の発酵で膨らみにくくなります。)重さを量って24等分の球6と同様に作る。
  9. フライパンの水分をクッキングペーパーなどで拭き取り、クッキングペーパーを敷き戻したら8の球を閉じた口を上向きにして並べる。(まだ膨らむのであまりキツキツに並べない方がいいです。)蓋をしてまた一番小さい火に1分かけ、火を消して15分発酵させる。
  10. 生地が1.5倍程度に膨らんだらまた一番小さい火に12~14分かける。
  11. 10をクッキングペーパーごと大きなお皿に出したら、上からフライパンを乗せ、上下を返して生地をフライパンに戻す。クッキングシートを外して蓋をし、一番小さい火で7~8分焼く。焼き目がついたら完成。