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【妻の回×ストーリー】私にとっての一番のご馳走

EPISODE #137

【妻の回×ストーリー】私にとっての一番のご馳走

2018.1.19

妻の回,ストーリー

実家に帰ったら何を食べたいかな。ずっと考えていました。挑戦の中断の間にしか食べられないと思うと、あれこれ浮かんできます。

今週の妻の回は、私にとっての一番のご馳走についてのお話です。

待ち遠しかった実家への帰省

年末年始は、年に一度だけ、千葉の実家に両親と姉妹全員が集まる時です。三姉妹の末っ子の私ですが、上の姉は東京、真ん中の姉は静岡、そして私が札幌と、みんなバラバラなため、なかなか会うことができません。昨年の6月に産後の手伝いに来てくれた母以外、みな次男(0)に会うのも初めてです。

ただでさえ楽しみな集まりですが、今年は更に、100マイル地元食の挑戦を中断して、自由に何でも食べて良いというオマケ付きです。今の食生活に不満はありませんが、やはり自分で炊事という家事をしなくていいということは、主婦にとっては楽しみなものです。私は密かに、随分と前から今回の帰省を待ち遠しく感じていました。

食べたい物リスト

「ラーメン、中華、ペヤング、タコ焼き...」 旦那が食べたい物のリストを作る横で、子供たちは行きたい所の相談です。「アンパンマンミュージアムは絶対に行くからね、あとディズニーランドも。」 長男(6)にとっては、住んでいた記憶はもうほとんど無いものの、去年の帰省の楽しい思い出があり、次々と行きたい所を決めていきます。

象

東京にも象はいるよ

「キリンとゾウが見たい。東京にいるかな?」 長女(3)は、去年の記憶も曖昧なのでフワッとしたリクエストが来ます。私はというと「べったら漬け、納豆ご飯、もんじゃ焼き、クリームコロッケ…」これまた食べたい物のリストです。

旦那のせいで食べられないもの

何でも食べて良いと言われると、子供たちは大喜びです。ここぞとばかりに食べたいものを食べていきます。長男はホットドッグ、ピザ、ハムにソーセージ、長女はひたすらチョコを食べ続けていました。

チョコレートアイス

世界で一番美味しいのはチョコレートアイス

旦那は、横浜での暴飲暴食の年末を過ごし、重たいお腹を抱えて高校時代の友人たちに会いに行きました。すでに私の千葉の実家に移っていた私と子供たち。ここからが、私の食べたかった物が食べられるタイミングです。普段食べられない物が食べたい。それは旦那が嫌いな食べ物です。

匂いが強い食べ物が苦手な旦那は、お漬物や納豆は食べません。食べないというより家の冷蔵庫に入っているのも嫌なようです。私にとっては子供の頃から慣れ親しんできた食べ物。ずっと食べていないとやはり恋しくなる味です。

本当に食べたかったものは何か

帰省前から密かに母にリクエストしてあったので、旦那の外出と同時に冷蔵庫の奥に隠されていたお漬物たちが次々と食卓に並びます。そして、子供の頃は土日の朝には必ずと言っていいほど食卓に出ていた父特製の納豆ご飯。

久しぶりに食べる家の味は懐かしく、とてもホッとする味でした。外食ももちろん美味しいのですが、気持ちが温かくなるような、温泉に入ったようなホッとする感じはやはり家のご飯でないとなかなか味わえません。

ご飯を食べると同時に、昔の記憶が思い出されるのか、慣れ親しんだ味だからホッと落ち着くのか、理由は自分でもよく分かりませんが「お袋の味」とか「ふるさとの味」と、よくおじさま方が言うのはこういう事なのかな、と思ったりもします。

私にとっての一番のご馳走

私が子供の頃はあまり外食をしなかったので、たまにハンバーガー屋さんに連れて行ってもらった時や、当時、コンビニのレジ横で売っていたアイスを買って貰えた時の嬉しさは未だに覚えています。

大人になるにつれ、外食の機会がだんだんと増えていくと、その感動も徐々に薄れていきました。遠い町に住む今、一番のご馳走は実家の母が作ってくれるご飯です。

外食をする機会は、大きくなってからいくらでもあります。なので、子供たちにはまず家の味を、食べ物の本来の味をちゃんと知ってもらいたいと思います。食べ物には旬があり、魚は切り身では泳いでない。お肉も工場で作られたものではなく、ちゃんと生きていたものたちだっということを。

そして将来、たまには「お母さんのご飯が食べたい。」と言って、家に帰って来てくれれば最高です。

 

 

 

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