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【函館旅行】順調な旅立ちと長万部の天然ホタテ

EPISODE #182

【函館旅行】順調な旅立ちと長万部の天然ホタテ

2018.4.16

函館旅行

天然ホタテ

天然ホタテは貝殻の表面がキレイです

100マイル地元食の挑戦も残すところ、あと2か月とちょっと。まだ行ったことが無い空白地帯、函館に旅することにしました。海と山の幸の宝庫、函館を舞台にした地元食を探す旅が始まります。

今回は、函館旅行を決めたいきさつと、初日に出会った初登場の海の幸の話。

 

3回目の100マイル地元食旅行は函館へ

前の仕事の関係で、北海道札幌に引っ越してきてから、3年が経とうとしています。我が家にとって初めての北の大地。北は稚内や利尻島、東は知床や釧路と、機会を見つけては旅行をしてきました。昨年6月に100マイル地元食の挑戦を始めてからも、忙しく食材探しに駆け回る日々です。

でも、ある地域だけ訪れたことがありませんでした。それが、渡島半島(おしまはんとう)です。北海道の西側に突き出して南にカーブしている渡島半島は、三方を海に囲まれた温暖な土地。山海の幸の宝庫です。そして、半島の先には、「おいしい街」函館があります。

札幌がある道央地域の野菜がまだ出回らない冬から春でも、函館は、温暖な気候を活かして野菜を作っています。札幌の野菜が食べられるのはまだ先。ならば、函館まで行って、旬の食べ物を満喫しよう。そんな想いで、2泊3日の函館旅行に行くことにしました。

 

楽勝ムードの食材探し

幼稚園を卒業した長男(6)は、長めの春休みの真っただ中。3日間の予定で函館旅行に行くことにしました。函館は、札幌の我が家から南南西に93マイル(150km)です。100マイル地元食ルールでは、私たちが動けば、食べ物が購入できる範囲の100マイル円も一緒に移動します。

つまり、札幌の我が家と函館の宿泊地の間で購入している食べ物は、旅先でも食べることができます。岩内町の “星の塩” も、八雲町の “オール八雲味噌” も、北海道糖業の砂糖も範囲内。いつも悩まされる塩問題が無い100マイル地元食旅行なんて初めてです。「今回の旅行は楽勝かも。」この時はそう思っていました。

札幌と函館の地図

札幌と函館の位置関係

札幌から、南西方向の中山峠を越え、洞爺湖の脇を抜けると、一気に視界が広がり、渡島半島がぐるっと囲む内浦湾が見えてきます。穏やかな春の日差しを反射し輝く海面。すぐ近くに「道の駅とようら」がありました。旅の道中、直売所があれば必ず寄ることにしています。

ホタテなどの海産物、豚や羊の肉、野菜まである充実した直売所。ここは “当たり” です。さっそく、豚肉とお米を買うことができました。これだけ買えれば初日の夕飯はなんとかなります。こんな順調な旅は今までありませんでした。

 

長万部の天然ホタテ

札幌から函館までは、車で250km、4時間半の道のりです。内浦湾のすぼまった湾口は30kmほど。海を渡ることができれば近いのですが、フェリーもトンネルもありません。その代わり、内浦湾をぐるっと回るだけの価値がある食材があります。それがホタテです。

100マイル地元食でまだ未踏の地、長万部(おしゃまんべ)に立ち寄ることにしました。数軒の海産物の直売所が空振りに終わった後、道沿いで見かけた「カネフク浜形水産」に飛び込みました。お店に入ると船の形を模した大きな水槽があります。中にはホタテがたくさんいました。

「すいません。ホタテ買いたいんですが。」

「あい、いらっしゃい。こちらにどうぞ。」

船の水槽から買うと思っていたら、浜形水産の社長に連れていかれたのは店の奥にあるさらに大きな生簀でした。

「養殖と天然のホタテがあるけどどっちにする?」

聞けば、ヒモにくくられて海中に吊るされて育つ養殖ものと、稚貝を海に撒いて成長してから獲る天然ものがあるそうです。知りませんでした。どちらも貝殻の幅が15cmの大物。養殖が1個100円、天然が150円。迷わず天然ものを買いました。

浜形水産社長

社長自ら良い天然ホタテを選んでくれます

 

充実した夕食と嫌な予感

函館に着いたのは日が傾きかけた夕方でした。今回泊まるのはキッチンが付いた貸別荘タイプの宿「湯川ジャパニーズスタイルレンタルハウス」です。食器と調理器具が揃ったキッチン、リビングダイニング、寝室、大きなお風呂に洗濯機と、十分な設備が揃っています。ここでなら思う存分、料理ができそうです。

貸別荘のキッチン

貸別荘の充実したキッチン

食材を買い足しに行ったスーパーでは、南下したことで範囲内になった青森の日本酒とリンゴ、菜の花油、本マスの半身、モヤシやキュウリまで買えました。100マイル地元食ルールでの旅行では初日の夕食が一番の難関。これまでの十勝旅行と沖縄旅行でも、大変な思いをしていました。

ですが、今回の函館旅行は違います。天然のホタテに、本マスと豚肉、だいたいの調味料にお米まであります。今までに無いほど、初日の夕飯は充実したものになりました。でも、ただ一つ気になることがありました。一日中ずっと寒気が止まらなかったのです。まさか風邪をひいたのでしょうか。函館旅行の波乱の幕開けです。

天然ホタテ

肉厚でジューシーな天然ホタテはそのまま焼いて食べる

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