よく料理してくれる男に、いっぱい食べる男。それに、いつもの日常とは違う特別なタイミングでは、気が付かなかった子供たちの変化に驚かされることもあります。

今週の妻の回は、妻の視点から見た水産ウィーク。みんなが大好きな白いご飯のお話です。

 

白いご飯がなくなっちゃう

「またご飯お代わりしてもいいですか?」

水産ウィークの2日目、我が家に青木くんのお友達のセイトウ君が夜ご飯を食べに来てくれました。気持ち良いくらいモリモリとご飯を食べるその青年に「どうぞどうぞ、いっぱい食べて」と言いながら、私は内心ドキドキしてきていました。我が家の3合炊きの土鍋には、もうほとんどご飯が残っていなかったからです。

普段、我が家の冷凍庫には炊いたご飯がストックしてあるのですが、水産ウィークの為にせっせと冷蔵庫に空きスペースを作り、男たちが買ってくるであろう大量の魚たちに備えていました。

水産ウィークを前にして、ワクワクしながら食べ切ってしまったストックの冷凍ご飯。せっかく来てもらった青年に、ご飯がなくなっちゃったとは言いたくありませんでした。こんなことになるなら、ちょっと残しておけば良かったかな。

 

妻にとっての水産ウィーク

そこまで私が水産ウィークを楽しみにしていた本当の理由、それは、この数日間は男2人でほとんどの料理を作ってくれるからです。恥ずかしながら私は魚が捌けません。魚が可哀想とか魚の目が怖い、とかではなく単純に不器用だからです。

手先が器用な旦那に任せた方がキレイに捌いてくれるから、自然とやる機会がなく、捌けないままでいます。水産ウィークでは、自称魚料理自慢の男性陣が台所を占領してくれます。大きな体の男2人がギャーギャーと悪ふざけをしながら料理をしてくれます。

私の仕事はご飯を炊くことと、子供たちの野菜のおかずを作るだけ。とっても楽ちんなのです。

魚だらけの賑やかな夕飯
魚だらけの賑やかな夕飯

 

長男のヒーロー青木くん

子供たちもまた、この特別な数日間を楽しみにしていました。青木くんがまた泊まりに来てくれることを知ると、長男(6)は目をキラキラさせながら、

「またマグロ買ってきてくれるよね!」と言ってきました。

長男の中で青木くんは、1度目の水産ウィークで、マグロを食べるという願いを叶えてくれたヒーローになっていました。青木くんに頼めばなんでも叶えてくれる。お父さんとお母さんが、一向に買ってこないマグロだってまた見付けてきてくれるはず。

そんな長男の熱い想いを知ってか知らずか、青木くんはまた我が家に帰って来てくれました。青木くんが前回我が家に来てくれたのはほぼ一年前。あの時、長男は年長さんでした。

「うーん、今回はマグロは捕まえられないかもよ。」わかってもらおうとしても、もう聞いていない様子です。

長女の2つの顔

長男とは違って、長女(3)はいまいち青木くんの事を思い出せないようで、いつも通りの人見知り全開です。そんな長女も、子供向けのお魚教室で鳴らした青木くんの手にかかれば、あっという間に打ち解けていました。

そのうち、男勝りな長女は「どーん!」と叫びながら青木くんに体当りしたり、なんとも体を張った遊びを始めていました。彼女にとって、青木くんは何をしても受け止めてくれる面白いおっちゃんといった感じでしょうか。

そんな我が家に突然現れた一人の青年、セイトウ君。初対面ではまず心を開かないはずの長女が、何故かすぐにくっついていき、自分の宝物をあれこれ見せ始めていました。青木くんに見せる全開の笑顔とは違って、少しはにかんだ笑顔を見せる長女。それを見た青木くんと旦那は複雑な顔をしています。

 

3合炊きは卒業します

結婚してすぐに買った3合炊きの土鍋。家族は2人から5人になり、一番下の次男(0)も白いご飯を食べるようになって、近頃はもう3合炊きでは小さすぎるかなと思っていました。秋に1俵も買った旭川の米農家ぬまんちさんのななつぼしも残り僅かです。

筋肉を付けて強くなりたい長男や、お兄ちゃんみたいに大きくなりたい長女、好き嫌い一切せずになんでも食べる次男、そして授乳中だから二人分食べなきゃいけないのと言い訳をして柔道部員のような量を食べる私。旦那も体重を気にしてるくせに、ご飯が何よりも好きです。この1年で我が家も随分色々と変わっていました。

この日、あっという間に我が家に溶け込んだ青年は、あっという間に我が家のご飯も平らげてしまいました。彼の突然の訪問は、私に新しい5合炊きの土鍋を買う決意をさせてくれたのでした。

新旧土鍋
新しい5合炊き(左)と今まで頑張ってくれた3合炊き(右)