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【沖縄旅行×妻の回】ジョンさんが作った沖縄チーズ

EPISODE #150

【沖縄旅行×妻の回】ジョンさんが作った沖縄チーズ

2018.2.10

妻の回,沖縄旅行

100マイル地元食生活を始めてから、私にはどうしても諦めきれない食べ物がありました。それは私の大好物、チーズです。沖縄に、全て地元の原料で作ったチーズがあるらしい。そんな素敵な情報を見つけていました。

今週の妻の回は、沖縄でやっと出会えた100マイルチーズのお話です。

オール沖縄産チーズがあるらしい

去年の6月に挑戦を始めた時には、酪農王国の北海道なんだから、すべて100マイル内の材料で作ったチーズぐらい見付かるだろう、と考えていました。でも、この考えはあまりに甘すぎました。チーズの原料は生乳と塩です。生乳はあっても塩がないのです。

挑戦を始めて8ヶ月が経ちましたが、いまだに塩まで地元産のチーズを見付けられていません。沖縄旅行が決まってから、塩が潤沢にある沖縄なら、材料が全て沖縄産のチーズが見付かるのではないか。私の中で淡い期待が膨らんでいました。

そして、ネットであれこれ探しているうちに見付けました、オール沖縄産のチーズを作っているお店が。その名も「ザ・チーズ・ショップ」。なんとも覚えやすい名前です。お店の場所も那覇市からそんなに遠くなさそうです。あとは旦那に提案するタイミングさえ間違えなければ、沖縄でチーズが食べられるはずです。

勇気を出して提案したお店は

沖縄旅行の初日と2日目は、とても言い出せる雰囲気ではなく、3日目にようやくその時がやってきました。天気が悪かった初日、2日目と違い3日目は天気も良く、南国ムードが漂っています。やっと短パンが履け、青空のもと、大好きな歴史観光も出来て旦那も機嫌が良さそうです。

青空と城壁

青い空が似合う沖縄

「ちょっと行きたいお店があるんだけど。」

タイミングは今しかありませんでした。緻密な計画が幸を奏してか、提案はあっさり受け入れられました。

那覇市から車で南東に30分ぐらい行ったところにある南城市。住宅地の中のスーパーと居酒屋さんの間に挟まれてそのお店はありました。プレハブの狭い間口のお店。中も決して広くはなくてこじんまりとしています。壁にはチーズの種類と説明が書かれた紙が貼ってあります。

ザ・チーズ・ショップ外観

見た目は小さく質素なお店ですが...

ジョンさんとの意外な共通点
チーズメニュー

壁に貼られたチーズのメニュー

旦那とあれこれ悩んでいると、お店の入口が開いて真っ白な長い髭のサンタクロースのようなおじさんが入って来ました。それが、お店のご主人でチーズ職人の、ジョンさんでした。悩んでいる私たちを見て、奥から次から次へと試食を出してきてくれます。

ジョンさん

白髭が素敵なジョンさんとご婦人

どれもこれも個性がありながら、とても優しい味で、チーズがあまり得意でない旦那も次から次へと口に運んでいきます。こんなに美味しいチーズ屋さんがあるなんて、沖縄の人はなんて幸せなんだろう。

「どこからきたんですか?」「あ、札幌からです。」

チーズ王国の北海道から旅行に来ているのに、わざわざチーズを買いに来て、妙にテンションが高い家族に、嫌な顔一つせず、ジョンさんはひとつひとつ食べ方の提案までしてくれます。

「わたしたちもまえは札幌にすんでいたんですよ。」

遠い沖縄で出会った100マイルチーズ

遠く沖縄まで旅行に来た我が家、また北海道とのつながりが見つかりました。イギリス人のジョンさんは、日本人のご夫人と結婚して札幌に住んでいましたが、寒いのが嫌になって沖縄に移住してチーズ屋さんを開いたとか。

チーズはジョンさんにとっては故郷のおふくろの味なのです。塩も生乳も、風味を出すためのハーブも沖縄産。純粋で遊び心たっぷりの個性的なチーズ達です。あぁ、そのまま札幌でお店を開いてくれたら、オール札幌近郊のチーズを作ってくれて、もっと我が家の料理のレパートリーが増えたのに。

久しぶりの美味しいチーズに浸っていると、いつの間にかお店は常連さんらしい他のお客さんでいっぱいになっていました。試食で気に入ったチーズを急いで買い込みます。

チーズ各種

ベーシックなチーズからハーブを練り込んだチーズまで

ありそうで無かった100マイルチーズがここにありました。私もこのお店の常連になりたい、心からそう思えるお店に、遠い沖縄で出会ってしまいました。

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