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【函館旅行】無念...旅先でのチャレンジ中断

EPISODE #183

【函館旅行】無念...旅先でのチャレンジ中断

2018.4.17

函館旅行

100マイル地元食ルールでの函館旅行2日目。嫌な予感は現実のものとなりました。家族でひどい風邪を引いてしまったのです。宿を這い出して市場に買い物に行ったものの...苦渋の決断を迫られました。

今回は、函館自由市場での買い物と、無念の例外ルール適用のお話。

 

せっかくの旅行で全員が風邪を引く

函館旅行初日は、驚くほど順調に進みました。すぐに豊浦のお米と豚肉、長万部の天然ホタテが買えて、函館に着いてからも、地元のサクラマスに野菜や油、それに青森の日本酒にリンゴまで買うことができました。塩も砂糖もあって、初日の夕飯は豪華なものになりました。

でも、運転している最中からひどい寒気を感じていました。エアコンを強くしても寒いんです。宿に着いてから一気に熱っぽくなります。この悪寒は身に覚えがありました。「インフルエンザかもしれない。」ほんの数週間前に経験したばかりの流行り病にまた罹ってしまったようです。

いつもなら、子供たちが外からウイルスを持ち帰って、妻や私が順番に罹ります。私は「お前たちは自己管理がなっていない。」と文句を言うのですが、今回は違いました。大切な旅行の初日に、私が体調を崩してしまったのです。本当に申し訳ない。そんな思いも空しく、子供たちと妻も次々に熱が出てしまいました。

 

崩れ去る旅の計画

今回の旅行では、たくさんやりたい事と、食べたい物がありました。函館は、海の幸も山の幸も豊富。地元の直売所探しや漁港巡り、できたら農家さんにも出会えないかなと思ってました。もしかして津軽海峡のマグロも見付かるかも。そんな計画と期待はガラガラと崩れ去り、貸別荘はさながら野戦病院といった感じです。

2日目の朝食と昼食は、冷蔵庫の中の食材でごまかして作りました。でも、夕飯までは作れそうにありません。なんとか買い物に行かないと食べる物がありません。私たちは、意を決して、風邪薬を飲み、宿を這い出したのでした。向かったのは、地元で愛される何でも揃う市場「はこだて自由市場」でした。

湯の川温泉から函館山を見て10分ほど進んだ、函館の中心地にその市場はありました。大きくて奥行きがある建物の中には、鮮魚店や青果店、乾物屋さんがずらりと並んでいます。今が旬の地元のヤリイカやサクラマス、他にも日本全国からも鮮魚が集まっていました。こんな市場が近所にあったら食生活は豊かになります。

はこだて自由市場

活気と食材があふれる「はこだて自由市場」

 

魚介のパエリアの材料を買う

目まいとダルさに耐えながら、市場内をぐるっと歩いて何を買おうか見て回ります。子供たちが好きなサクラマスは買ってあげるとして、大人は何か気持ちが晴れるようなシンボリックなご馳走が食べたい。市場の通路の端っこで妻と話し合った結果、魚介たっぷりのパエリアを作ることにしました。

メニューが決まれば買い物は簡単です。まずはご飯の上で一番目立つスター、ボタン海老を買います。一皿山盛りで500円なんて、信じられないほどお買い得。次に、白身魚のアナゴを買います。我が家がかつて住んでいた横浜では江戸前のアナゴを見てきましたが、北海道のアナゴはとにかく大きいのです。

ボタン海老

刺身でも食べられるボタン海老を皿買い

青果店では、地元の行者ニンニクを見つけました。雪が解けて少しずつ温かくなってくると顔を出す春の山菜です。パエリアには炒めたニンニクの香りが欠かせませんが、今回は行者ニンニクで作ってみることにしました。一つの市場だけでパエリアに必要な食材がほとんど揃いました。やはり函館は山海の幸の宝庫です。

行者ニンニク

春の山菜 行者ニンニク

 

無念!旅行中のチャレンジ中断

薬で症状を抑えていましたが、風邪は風邪、宿に帰る頃にはだんだんと辛くなってきました。時はすでに夕方、これからパエリアを作るのかと思うと気が遠くなります。一方、妻や子供たちはパエリアを食べられるほどの食欲はありません。作る事も、食べる事もできない、八方塞がりになってしまいました。

本当に無念ででしたが、父親としては決断しないといけません。「例外ルールの『病気ルール』を使って外食しよう。」と提案しました。いつもなら外食ができると聞けば大喜びの子供たちも、後ろ向きな反応です。それは、ヘロヘロの身体でもう一度外出しないといけないからです。

夜の函館、車を走らせますが、なかなか食べられるお店が見つかりません。地元で有名な回転寿司屋さんに、テーマパークのようなハンバーガー屋さんの「ラッキーピエロ」。病人にはどれも重たい物ばかり。しかたなく、最後の手段のコンビニに頼ることにしました。

100マイル地元食旅行の最中にコンビニ弁当を食べることになるとは思ってもみませんでした。こうして、函館旅行の2日目は失意のうちに終わっていくのでした。

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