十勝旅行での苦労と喜びにあふれた特別な時間の中で、思い出すことがありました。今の私を形作っている原点。大家族の中で育ったあの頃の記憶です

今週の妻の回は、母親になった今でも私の中で生き続ける、生き抜く力の話です。

たくさんの家族と一緒に育った記憶

30数年前、春の気配が感じられる日に生まれた私。3人目にして、やっと待望の男の子、と高まる期待をよそに、生まれてきたのはまた女の子でした。我が家は、2人の姉と私の三姉妹、両親、父方の祖父母、そして、当時はまだ独身だった叔父の8人の大家族でした

決して裕福ではない家庭でしたが、両親や祖父母、叔父、姉たち、大家族で過ごした日々は、本当に楽しいものでした。毎年夏休みには家族でキャンプに行き、父親にアウトドアを教え込まれ、母親とキャンプ場の周りになっていた木苺を採ってジャムを作ったりした思い出があります。

家では釣り好きの叔父が釣ってきた魚を捌くのを見たり、かつて小学校の先生をしていた祖父が、魚の頭や内臓を解剖して見せてくれたりと、毎日が新しい発見で溢れていました

両親がくれた生き抜く力

私が幼稚園に入園してからパートを始めた母は、毎日仕事に家事にと、とても忙しそうでした。そんな母に毎日の出来事を聞いてもらえるのは食事の支度や洗濯物を畳んだりしている時でした。母を追いかけて台所に行き、あれこれ話しているうちに私はいつの間にか料理を覚え、家事を覚えていきました

子供たちには1人になっても、たとえ世界がどうなっても、生き抜く力と知識を持って欲しい。私の両親はそんな想いを込めて子育てをしていたと後から聞きました。

自分が子育てをする番になると、自然と同じようなことを考えていることに気が付きました。子供たちにはお金持ちになって欲しいとか有名になって欲しい、とかいう気持ちはありません。自分で自分の人生を選び、生き抜いて欲しい、そう願っています

今度は私が子供に伝える時

100マイル地元食の挑戦をしていく中で、子供たちに感じて欲しいことがあります。食べ物には旬があること。ひとつひとつ丹精込めて作ったり、採ったりしてくれている人がいること。その料理にはいろんな人の想いが詰まっていること。そして、簡単に食べ物を残さないこと。そんなことを感じて欲しいのです。

せっかくの旅行中も外食が出来ずに子供たちが可哀想だと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし子供たちには、1回だけの美味しい外食以上に、多くの体験をさせてあげられていると考えています

バーベキューをしながら「これは、あのおじさんから買ったお肉?美味しいねぇ。100回おかわりできちゃう」と言いながらお肉を頬張る子供たちを見ていると、私たち夫婦の考えもそんなに間違っていないのではないかとホッとします