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【沖縄旅行】本部半島1周食材探しドライブ

EPISODE #147

【沖縄旅行】本部半島1周食材探しドライブ

2018.2.5

食材調達,沖縄旅行

100マイル地元食ルールでの沖縄旅行の2日目。本格的な食材調達を始めました。豊かな山の幸と海の幸を自分の足(レンタカー)で探す楽しさ。やっぱりこの旅は楽しい。

今回は、本部(もとぶ)半島をぐるりと1周した食材調達の様子です。長女(3)はおやつを食べてくれたでしょうか

沖縄にも冬がある それが今!

横目に名護湾を見ながらのレンタカーの車内、珍しくラジオを聞いています。温かなうちなーぐちでお姉さんがしゃべっています。「ほんとに寒いですね。でも沖縄の冬は1年でも1週間だけ。大丈夫、今週我慢するだけです。」 この時やっと気が付きました。せっかく冬の北国を抜け出したのに、着いた南の島も冬だったことに。

海に囲まれた島らしい強い風で、雨雲が千切れながら南に流れていきます。気温は最高でも7℃ぐらい。私たちが帰る予定日の翌日からは20℃に戻るらしいですが。海で泳ぎたいという長男(6)の希望は叶えてあげられそうにありませんでした。

北風

遮るものが無い北風が吹きつける

でも私はこの季節だからこそ、沖縄に来たかった。それは、沖縄の農産物は今から春が旬だから。涼しくて穏やかな冬だからこそ美味しい農産物が育ちます。逆に夏は気温が高すぎ、台風も頻繁に来るので、農業には向かないそうです。私には海水浴より、美味しいご飯が重要です。

今帰仁村の島野菜

沖縄本島の中西部に飛び出した本部半島。西側の美ら海水族館を出た私たちは、半島をぐるりと時計回りにドライブしました。本部町を抜けて今帰仁(なきじん)村に入ったところで、地元食材の直売所 “今帰仁の駅そーれ” が見えてきました。

今帰仁の駅そーれ

今帰仁の駅 そーれ

平日午後の静かな店内には、期待通りたくさんの野菜が並んでいます。ナスにカリフラワー、レタスに紫大根、新じゃがもあります。北海道では夏から秋に採れる野菜が、ここ沖縄では冬に旬を迎えています。

ずらりと並ぶ島野菜

ずらりと並ぶ島野菜

青パパイヤや島バナナが、みかんと一緒に並んでいるのもここでしか見られない光景です。地元のさとうきびから作られた黒砂糖、キャッサバからとれたタピオカ粉もあります。「私たちは完全に異世界にいる。」棚に並んだ農産物から、南の島に来た実感が得られました。

海人の店で買ったおつまみ

綺麗な青い海が見たい。私の提案で、本部半島東側の古宇利(こうり)島にかかる橋を渡りに行きます。車で渡れるこの島は、まだ自然が多く残る西海岸にあって、気軽に行ける離島として隠れた人気スポットです。でも、ドライブの途中でちょっとした幸運もありました。

道沿いに、海人(うみんちゅ)直営の食品雑貨店 “あみす屋” を見つけました。店内には、地元の方向けの日用雑貨がたくさん並んでいますが、肝心の海産物が見当たりません。しばらくしてやっと出てきてくれたお母さんが、「なに食べたいの?」 といろいろ教えてくれました。漁師の旦那さんが獲ってきた貝や海藻を奥から持って来てくれます。

海人直営の店 あみす屋

買ったのは、すぐにおつまみとして食べられる、茹でたコマ貝という巻貝でした。飛び出した爪を引っ張ると、薄い身がつるりと抜けます。食べやすいだけじゃなく、コリコリとしてクセになる味。後になって、もっと買っておけばと後悔するほど好きになりました。

寄り道したことで、古宇利島に着いたのは夕方ごろ。冷たい風とグレーの空の下、広がる海もまた、グレーに染まっていました。これはこれで美しい。そう感じる余裕が何となく出てきました。

長女の黒砂糖クレープのその後

車内では、空腹に耐えられなくなった長女(3)が再び騒ぎ出します。朝は食べてくれなかった黒砂糖クレープを手渡すと、やっと諦めたのかパクっと一口食べてくれました。私と妻は、長女が次に何と言うか、黙って待ちます。2口、3口と食べて、全部食べました。

「...おかわり、あるの?」 空腹が彼女の背を押したことで、食べず嫌いを克服してくれたようです。

でも、現実は残酷でした。朝の時点で長女はもうクレープを食べてくれないと思っていたので、焼いてきた分はほとんど長男に食べさせていました。「おかわり、もう1枚だけしかないよ。」それを聞いた長女は、また大泣きするのでした。

サトウキビ畑の道

サトウキビ畑の中の道を走る

朝からほとんど食べていない長女。かわいそうなので、夕飯は彼女が大好きなお肉にしようと考えました。みんな疲れきって寝静まった車内、半島の根元を横切って戻った名護市街、行きに見かけたすごく気になる肉屋に向かうのでした。

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