100マイル地元食では、自宅から100マイル(160.9km)ではなく、自分から100マイルを計算します。つまり、私が移動すれば、移動した先まで100マイル範囲も動いてくるのです。だから旅行もできるんです、理論上は...

今回からしばらく、沖縄旅行編をお送りします。今日は、沖縄を行き先に選んだ理由です。

雪の北国を飛び出して南国沖縄へ

土地が変われば、食べ物が変わり、住む人も変わる。我が家がある札幌から100マイルの世界の外にも、素晴らしい世界が広がっているはず。年末年始の帰省で気が付いてしまったこの事実を、確かめる機会がすぐにやってきました。

長男(6)の幼稚園の冬休みに合わせて、旅行をすることになったのです。どうせ行くなら極端な方が楽しい。行き先は沖縄に決めました。そしてもちろん、100マイル地元食ルールでの旅行です。雪で閉ざされた北国から、南の島の沖縄へ。それはそれは楽しい旅行になるはずです。

氷の結晶
-5℃で全てが凍り着く札幌

「沖縄に行けたら何がしたい?」

海で泳ぎたい!美ら海水族館でジンベイザメを見たい!子供たちは無邪気なものです。塩を思う存分使いたい、黒砂糖を食べたい、アグー豚が食べたい、熱帯の魚を食べたい。大人はやはり食べ物のことばかりです。

十勝旅行の緊張と興奮をもう一度

100マイル地元食ルールでの旅行は、昨年夏の十勝旅行以来の2回目です。あの時は、外出先でどう食材を集めれば良いのかわからず、途方に暮れていました。そんな中でも多くの地元の方との出会いによって、最後には素晴らしい旅行になりました。

あの緊張と興奮に満ち溢れた旅を、今度はもっと遠くでしてみたい。

十勝旅行から半年が経ち、私たちの100マイル地元食レベルもそれなりに上がっています。食材調達に料理に、今回はもっとうまくいくでしょう。行き先はなんと言っても南国沖縄。冬とはいっても温かく、食材が豊富に見つかるのは間違いありません。

年末年始の帰省から札幌に戻ると、慌ただしく旅支度が始まりました。スーツケース2つに、リュックが2つ、それに手提げ袋が1つと、大人2人と、6歳、3歳、0歳の旅行は大荷物になります。そして、忘れてはいけないのは、1つだけ持って行ける食材です。

旅の例外ルールに選ばれた1品

昨年の十勝旅行の際に、苦肉の策で考え出した「旅行には1品だけ食品を持って行ける」という例外ルール。何を持って行くかは、旅の成否を決める重要な決断になります。十勝旅行の際は、塩を選択しました。事前に十勝には地元の塩が無い事がわかっていたからです。

今回の旅行先の沖縄では、塩が豊富にあるとリサーチ済みでした。お正月に訪れたスカイツリーの下の塩の専門店、塩屋(まーすやー)では、沖縄県産の自然塩のコーナーがあったほどです。塩は現地調達できます。そんな時、妻から提案があったのは小麦粉でした。

現地で車移動が多くなる100マイル地元食旅行では、車内での子供のおやつが重要です。小麦粉があれば、クッキーのような物や、ビスケットのような物が作れます。我が家にとっては必須の食材でした。

「じゃあ、薄力粉と強力粉、両方入れとくね。」妻がしれっと言います。

「え、1品だけだよ。」私が妻の考えをわかっていながら、意地悪な顔で止めます。

「じゃあ、薄力粉だけにします。」楽しい旅行の準備中に、ひと時だけ緊張感が走った瞬間でした。

2,200km先の沖縄へいざテイクオフ

昨年の十勝旅行では、我が家から東に150km先の中札内村まで行っただけでした。十勝にネットワークがある多くの友人の紹介もあって、美味しい食材に出会うことができました。でも、今回は、南西に2,200kmも先の沖縄県。もちろん友人の助けも借りられません。

縁もゆかりも無い土地に投げ出された時、100マイル地元食ルールで生きていけるのか?5日間の壮大な実験が始まりました。久々に湧き出す緊張感に、特殊な食生活への挑戦を始めた頃の気持ちが蘇ります。

南国沖縄のイメージ
南国沖縄のイメージ

新千歳空港から那覇空港までは、直行便で4時間。移動中にお腹が空かないように、妻がハンバーガーとおにぎりとマフィンを作ってくれていました。飛び立った飛行機が雪雲を抜けた頃、気が付いたことがありました。飛行機だと、札幌の我が家から100マイル範囲をすぐに越えちゃうけど、妻の手作り弁当は食べてても良いんだろうか...

旅の始まりから想定外の事態が起こりました。