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【食材調達】直売所で感じる食べ物の旬

EPISODE #82

【食材調達】直売所で感じる食べ物の旬

2017.10.4

食材調達

100マイル地元食を始めたころは、食べ物のほとんどを近所のスーパーで買っていました。今でも、もちろんスーパーには行きますが、産地に行って買うことが確実に増えてきました

産地まで行って買うと、実は良いことがいっぱいあるのです。今回は、またまた留寿都村への買い出しの話。

食べ物の旬は不便なもの?

私たち、現代都会人にとって、食べ物の旬と言われてもピンときません。いつでも必要なものが欠かさず並んでいるスーパーに慣れていると、食べ物の旬に鈍感になるのは仕方ありません。

旬の野菜は美味しくて安いけど、旬の時期以外では手にも入らない。そんな、ある意味で不便な食べ物の旬を、これまでの日本人は、頑張って克服してきたのかもしれません。

日本は南北に長い国。気候の幅が広くて、いつもどこかで野菜が採れます。それに、日本は、アメリカやニュージーランド、中国の野菜もたくさん輸入しています。でも、やっと克服できた現在、何となく味気ないなと感じる人たちもいます。

そんな人が、どのぐらいいるかと言うと、とりあえず我が家の私と妻。「あれ、冷蔵庫に野菜があんまり入ってないな。」「じゃあ、買い物行く?」向かったのは峠を越えた先の留寿都(ルスツ)でした。

今日の直売所には何が並んでいるのかな?

留寿都村に初めて買い物に訪れたのは、今年、雪が解けたばかりの4月ごろだった気がします。いつ100マイル地元食を始めるか迷っていたころ、ドライブの途中で道の駅230ルスツの直売所に立ち寄ったのでした。その頃は、まだ種蒔きの時期で、直売所にはじゃがいもや、長いも、それに豆ぐらいしか並んでいませんでした。

札幌の南西方向にある中山峠を越える車内、今日は何が並んでいるのか、楽しみでした。平日にも関わらず、駐車場には多くの車。いつも人気です。

探していたものと偶然出会ったもの

やっぱり留寿都はじゃがいもの大産地。各農家さんのコーナーには、じゃがいもが山盛りです。それに立派なカボチャも並んでいます。我が家にはまだ、先日の直売マルシェの時に箱で買った、よしかわファームさんのじゃがいもと、和寒町のカボチャが残っているので我慢します。

店内を歩いていると、今まで探し求めて続けていた鷹の爪を見つけました。地元の食材だけで生きていると欲しくなるのが、香りと辛み。香りはハーブが見つかりましたが、辛みはまだでした。来年の今の時期まで使えるように鷹の爪を山盛り買い込みます。

そして、意外な果物とも巡り合いました。アロニアです。私も北海道に来てから知った珍しい果物で、英語ではチョークベリーと呼ばれるそうです。渋くて酸っぱいと説明書きがありますが、渋みも酸味も貴重な刺激。食べ方はよく分かりませんが買ってみます。

繰り返し産地に買いに行くメリット

他にも、秋から冬の野菜、白菜と大根も買いました。大きくて柔らかそうで、味噌汁や鍋に入れたくなります。同じく直売マルシェで一緒に売りまくった石崎農園さんの塩トマトもありました。ここでしか買えない訳あり塩トマトでお買い得です。料理してしまうので、形の良し悪しは気にしません。

来る度に並ぶ商品が異なり、畑の上で移り変わる旬を間近で感じることができます。それに、珍しくてしかも傷みやすいアロニアのようなベリーは、あまり村から出て流通しないので、ここに来ないと買えません

繰り返し来ることで、土地のことがわかり、新たな食べ物の発見がある。それが、わざわざ都会から産地まで買い物に来るメリットかもしれません。

最後まで寄り道して楽しみ尽くす

この日も、息子を幼稚園の延長保育に預けていました。そろそろ帰らないとお迎えの時間に間に合いません。ですが、もう1軒寄りたいお店がすぐ隣にありました。お肉の卸売業者さんである辻畜産の直売店、どんどん市です。

通り沿いには、いつもルスツ豚の看板があって、いつか必ず買いたいと思っていました。この日はついに我慢できず、時間が無いのに立ち寄ってしまいました。冷蔵ケースに並んだ、綺麗なピンク色赤身のルスツ豚。ロースとバラを買うことができました。

こんな、素敵なお店との出会いがあるのも、自分の足を使って遠出しているからこそです。だから産地への買い出しは止められないのです

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