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【9月ダイジェスト】駆け抜けた光輝く秋

EPISODE #81

【9月ダイジェスト】駆け抜けた光輝く秋

2017.10.3

月次ダイジェスト

我が家の100マイル地元食チャレンジも、開始から早や4カ月。季節は、北海道の農家さんや農地が一番輝く9月。海に山に走り回った1か月は、本当に幸せな時間でした。

今回は、月初めのお約束、月間ダイジェストです。

短い秋 でも収穫の秋

北海道は、長い冬がある分、夏と冬の間に、駆け抜ける様に短い秋があるだけです。その分、秋は農産物の収穫が集中する季節でもあります。春から始まった農作業の集大成、収穫作業に追われる農家さんは忙しくて、なかなか会うことができません。

ですが、我が家だって軽い気持ちで、大変なチャレンジを続けている訳ではありません。簡単に諦めるわけにはいかないのです。嫌と言われても、図々しいと思われても、会えば絶対お互いに感動できる何かがある

8月に気が付いたこのヒントがあれば、あとは夢中でぐいぐい潜り込んでいくだけです。

農家さんたちとの幸せな出会い

江別市の宮川農園さんは、素敵な縁で知り合った北海道フルーツの森平さんご夫妻と一緒に、札幌の街中で直売マルシェを開いてくれました。採りたてのスイートコーンは山ほど買ってもすぐ食べ切ってしまいました。肉味噌をのせて焼いた米ナスはとろける美味しさでした。

石狩市のはるきちオーガニックファームさんでは、大雨にも関わらず、ファーム内を歩いてご紹介してくれました。鈴なりになっているミニトマトや、雨に濡れた白菜やキャベツの畑も見られました。何より嬉しかったのは、初めて親鶏を見てから玉子を買えたことでした。

唯一のナッツ、ペポナッツを求めて、はるばる我が家からの100マイル範囲の北のはずれ、和寒町の和寒シーズにも伺いました。広大なカボチャ畑で育っていたペポカボチャ。カボチャの種からナッツを作る工場も見せてもらいました。1粒ずつ大切に食べないといけません。

妻目線のチャレンジ

少しずつですが確実にファンがついてきた毎週土曜日の妻の回。「ブログ読んでますよ。」の後は必ず「妻の回、面白いですよね。」と言われることが多すぎて、「そうでもないですよ。」といつも答えています。梅干しを食べるために、梅狩りをして、自ら梅干しを漬ける。すごい女の執念です。

それに、変わった旦那に引っ張られて100マイル地元食チャレンジをやらされて、「実際、奥さん、どうなんですか?」という質問にも答えてました。旦那の私が都会でのサラリーマン生活に埋没していた時よりも、今は幸せ。と言ってくれているところを見ると、彼女もかなりの変わり者なのでしょう。

食材に刺激されて本格料理に挑戦

6月から始めたチャレンジのおかげで、料理が上達するという思わぬ効果も見え始めました。今までは、食材調達に必死で、生きていくのに精一杯でしたが、余裕が出てきたことで、よりレベルが高い料理にも挑戦できるようになりました。

結婚記念日に合わせて、日本海の漁港を巡って買い集めた魚介類と、留寿都村の石崎農園さんの塩トマトで作った贅沢アクアパッツァは、濃厚な海と山のスープでした。私の留守中に妻が全て食べてしまうほど美味しかった。

和寒シーズの新商品、ペポナッツペーストで作った緑色のペポソースを添えた、シンガポール名物の海南鶏飯(ロースト鶏と鶏スープの炊き込みご飯)。子供の食欲を爆発させるごちそうメニューになりました。誰かお客さんを招いて振舞いたいほどの自信作です。

稲刈りを見るため旭川まで

ゆかりふりかけ、塩ザンギに、タコ酢も作り、鮭も買えましたので、そろそろお米を掘り下げたくなっていました。季節は、米農家さんが一番忙しくて緊張する秋の稲刈りシーズン。どうしても見たくても空振りが続いていた我が家を受け入れてくれたのは、旭川市のぬまんちさんでした。

ぬまんちの沼澤さんご夫婦が見せてくれたのは、今年最後のななつぼしの稲刈り作業。トンボにドジョウ、トビも舞う水田で、陽光を浴びて輝く稲が刈り取られていくのを間近で見ることができました。農家さんと水田が最も光り輝く瞬間。乾燥が済むのはまだ先ですが、早く新米が食べたくて待ちきれません。

旬の意味を考えさせられた9月

季節は、移り変わっていくからこそ、その時々に輝くもの。北海道の秋は、農産物も農家さんたちも一緒に輝く、まぶしい季節でした。それは短い夏の間の営みと、後に控える長く厳しい冬があるからかもしれません。

目の前の季節の変化の中に身を置き、見て、触れて、嗅いで、聞いて、我々が食べ物と呼んでいる生き物の一番輝く瞬間を体験する。そして、自ら料理をして、産地と農家さんに思いを馳せながら食べる。これがどうやら旬を食べるということらしい

季節が逆戻りしないのと一緒で、我が家のチャレンジもまた日々前進していきます。もうすぐ冬だろうが恐くありません。たくさんの友人たちに助けられ、体験し、想いを共有している今、もう孤独ではないからです。10月はどんな出会いがあるのか、楽しみで仕方ありません。

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